新型コロナウイルス感染防止によるテレワーク
新型コロナウイルスの影響により、緊急事態宣言が出されてもなお、毎日出勤し、狭い事務所に缶詰め状態で事務仕事をしていました。私は極小会社の正社員です。
うーん… なーんにも言うてきやへんけど、
会社としては従業員の事、どない思ってんのやろ?
テレワークさせてほしいねんけどな…
アカーン!
このままやとずっと出勤させられて、そのうちコロナに感染する。
自分でどうにかするしかない!
Chrome Remote Desktopでの接続
企業売上が下がることは明らかでした。お金をかけるわけにはいきません。
お金がかからず私でも設定ができるものをいろいろ調べて、Chrome Remote Desktopにたどり着きました。
自宅から会社のPCに接続できるように設定をし、できるようにはしたから認めてくれと社長に自ら申し出ました。
4月下旬、テレワークが週2日認められました。週3日は出社です。
問題点はひとつだけ。
会社のPCモニターには、私が操作するように映し出されるため、メールから何から会社にいる人からは丸見え状態となります。
私がリモートの日は別の人が出社しており、事務所に来客がいてPCを覗かれていても私にはわからないため、それは良くないな…とは思っていました。
VPN接続
会社は、事業継続緊急対策(テレワーク)助成金申請を行い、それがようやく支給され、2020年12月上旬、テレワーク環境を見直すことになり、外注しているHP等のシステムをサポートしてくれている方にVPN接続とやらの設定をしてもらうことになりました。
VPN接続が何なのかもわからず、私には初めて聞く言葉でした。
VPN接続にすれば、Chrome Remote Desktopよりもセキュリティが強化されて安全に通信ができるようになるとの事でした。
・会社にVPN対応ルーター(YAMAHA RTX830)とやらを新たに設置
・会社のPCをWindows 10 Proにアップグレード
・VPN接続、Windows純正のリモートデスクトップを使用
・WOL機能(外から会社のPCを起動させる)を追加
会社に自宅のノートPCを持って行き、VPN接続の確認と操作方法を習い、新しいテレワークの形になりました。
私が気にしていたリモート中に会社のPCモニターが丸見え状態だったのも解消され、PCを立ち上げた時の状態(ロック画面)になるため、私が操作する様子は事務所にいる人からは見られなくなりました。
VPN接続による問題発生
ネット接続が頻繁に切れる
その新しいVPN接続の初日、自宅のPCから朝は接続できたんですが、30分くらいで接続が切れました。
会社PCとの接続が切れるだけでなく、自宅のインターネット自体が繋がらなくなりました。
自宅のすべてのインターネット接続が切れるため、会社から借りているPCでZoomをしていましたがそれも切れました。そのPC自体はVPN接続はしておらず、自宅のネットに繋がっていました。
ちなみに、Zoomはホストとして入っていましたが、ホストの接続が切れてもそのまま問題なく残りのメンバーで継続されるようです。
システムさんに伝えると、何かしらの設定を変更したり、セキュリティーソフトESETの設定を変更して、また繋がりはしましたが、その後も切れては繋がり、を何度も繰り返しました。
おかしいな…仕事にならへんわ…
v6プラス接続をしている我が家のネット環境
・ドコモ光 plala(Sコース)
「So-net for ドコモ光」をもともと契約していたんですが、2019年7月1日、So-netはドコモ光のプロバイダ事業をぷららへ譲渡し、我が家の契約は自動的に「ドコモ光 plala(Sコース)」になりました。
・v6プラスを利用中
・賃貸マンション居住
・モデムは、VH-100「4」E「S」をNTTからレンタル
・Wi-Fiルーターは、WXR-1900DHP3
・ドコモ光のひかり電話(固定電話)は解約済み
我が家はHuluを見たり、Chrome castでスマホからテレビに飛ばしてYouTubeを見たり、夫がオンラインゲームをするので、従来のIpv4接続ではカクカクしたり止まったりしてイライラ度マックス!大暴れしそうだったので、so-netの時にIpv6プラスをオプションとして付けました。
それが、後にv6プラスに自動的に変更になり、快適なネット接続ができていました。
我が家がIpv6接続をしているからかな?
と思って聞いてみましたが「Ipv6の通信を干渉しないように変更した」との事でした。
そうなんかな?
うちが何か他と違うっていうたらIpv6接続くらいやと思うんやけどな…何が原因なんやろか…
VPN接続を切っていてもネットが繋がらない
その夜、ネット接続しているテレビ、スマホのインターネット接続が何度も切れました。
30分ももちません。
VPN接続をしていないにも関わらず。
VPN接続を設定したPCの電源を切っているにも関わらず。
家にいるのにスマホは4G接続する始末。
翌朝、VPN接続を設定してくれたシステムさんに状況を伝え、週末の間だけでもVPN接続の設定を削除し、設定する前の快適なネット環境に戻してほしいとお願いし、戻してもらいました。
プロバイダにも確認しようと思いplalaに問い合わせたところ、接続はso-netなのでso-netに問い合わせろと。
so-netに電話し、27分待って(これだけ待った自分を褒めたい!)やっとオペレーターに繋がり
「v6プラスのオプションをつけていること」
「一度VPN接続をしてからネット接続が切れること」
を伝えました。
so-netの回答は簡単で「v6プラスとVPN接続の併用はできません」という事でした。
やっぱりIpv6接続が関係してたんやん…
「シン・テレワークシステム」の導入
システムさんが新たに導入してくれた方法は「シン・テレワークシステム」でした。
新型コロナウイルスによる新しい生活様式の提言を受け、独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) と 東日本電信電話株式会社 (NTT 東日本)が緊急構築したシステムらしいのですが、こんなシステムが構築されていたなんて全く知らず、しかもたったの2週間で構築したという天才集団に驚きました。
海外ドラマみたいな話やなぁ。エライ人がおるもんや。
「シン・テレワークシステム」は、使用するにあたり、私なんかにもとってもわかりやすい簡単なシステムとなっています。
Windows純正のリモートデスクトップで接続した時とそっくりです。
会社のPCと自宅のPCの画面サイズと解像度が違うため、アイコンが散らかっているし、右下に出ているお知らせを消したいのに閉じる「×」が表示されないため消すことができません。
この点に関してはもう少し勉強しようと思っていますが、他は今のところ問題なく使えています。
自宅のプロバイダが何であれ、Ipv4接続であれIpv6接続であれ、関係なく接続することができるようでした。素晴らしい!
WOLについては「シン・テレワークシステム」の中にもあるようですが、それは使わずシステムさんが新たに別のソフト「MagicPacket」というのを入れてくれました。
まとめ
とは思いましたが、このトラブルを想定できなかったので仕方ありません。
システムさんは、私がパソコンやネットに詳しくないので、我が家がまさかv6プラスを使用しているとは思っていなかったのでしょう。だからこそ最初に確認をしなかったのでしょう。
VPN接続で家中のインターネットが繋がらなくなった理由は、
プロバイダがso-netの場合、「v6プラスとVPN接続の併用はできない」からでした。
とても快適に使っていたv6プラスが、こんなところで引っかかるとは思っておらず、勉強になりました。
同じ状況でお困りの方、少しでも参考になれば幸いです。