新型コロナウイルス
2020年から世界規模で感染が拡大している新型コロナウイルス、1年以上が経過しましたね。
映画やドラマの世界のようなことが現実に起きています。
自分が無症状の感染者かもしれん、
意図せず誰かを感染させてるかもしれん、
なんてそんな恐ろしい話ある?!
めっちゃこわいやん…
こんな時代を生き抜くことになるとは…
高齢者のワクチン接種
高齢者からワクチン接種が始まっています。
私の両親は70代で、最初は電話が繋がらずに予約が取れないと言っていましたが、後にパソコンで予約を入れて、1回目の接種が終わり、2回目の接種日を待っている状態です。
ある女性の話
1回目の接種の時、接種会場は密になっていたことなんかを父が聞かせてくれたんですが、接種を受けに来ていた両親より年配と思われる、ある女性の話も聞かせてくれました。
会場は流れが決まっていて、 受付が終わったら「1番のエリア」で待つ、 問診が終わったら「2番のエリア」で待つ、 というように、番号の旗のもとに椅子が並べられていた。 また、接種を受けに来た人は番号を振られ、その番号を首からぶら下げて、 接種が終わるまで番号で呼ばれるようになっていた。 接種の順番が来た人の番号が何度も呼ばれているが、誰も行かない。 「2番のエリア」にいるはずなのにいない。 名前では呼ばず番号で呼ぶ決まりになっているため、 何度も番号を呼ぶが誰も返事をしない。 数少ないスタッフで回しているため、 一人のスタッフが、密になるくらい大勢の高齢者の、 首からぶら下げている番号札を一人一人見て回って探す。 何回番号を呼んでも返事はなく、散々会場内を探した結果、 「2番のエリア」にいるはずのその女性は「4番のエリア」にいて、 申し訳なさそうな素振りもなく、にっこり笑ってスタッフに連れられて ゆっくりした足取りで接種のブースに入っていった。
父が思ったこと
年寄りは呼ばれても聞こえへん人もおってな、
しかも名前やなくて番号で呼ばれるから自分やと思ってへん人もおる。
呼ばれても足が悪くてちゃっちゃと歩けへん人もおる。
ほいで、この女の人みたいに、何の悪気もなくぽぉーとした人もおって余計に時間がかかる。
なんか、あの会場の人たち見てたら、
お父さんもいつかああなるんかなぁ、
ああやって周りに迷惑かけていくんかなぁ
って思ったら悲しーなったわ。
私が思ったこと
父の話を聞いていたら私もなんだか悲しくなりました。
こういう人には一人スタッフが最後までついてあげれば、
とも思いましたが、人員不足等の問題があるのでしょう。
誰もがそうですが、年を取るにつれ、当たり前にできていたことがどんどんできなくなっていきます。
小さい子供が、いろんなことができるようになっていくのを見るのは嬉しいし楽しくて、明るい希望でいっぱいですが、人ができなくなっていくのは、見ていて寂しいし悲しいものです。
高齢者のワクチン接種に画期的な「宇美方式」
父の話を聞いた数日後、これはイイ!と思うニュースを見ました。
福岡県糟屋郡宇美町でのワクチン接種方式で「宇美方式」と呼ばれているようです。
これ考えた人天才!!
そうやん!若い先生の方が動いたらええねん!
その方が早いわ。
この「宇美方式」は、台湾でも採用されるようです。
そんなことしたら、動かない高齢者がますます動かなくなって体力が落ちる、なんてことを思う人もいるかもしれませんが、まだまだ幅広い世代の人たちが接種を待っています。
効率の良さから考えてもこの方式は画期的だと思います。
新型コロナウイルスに考えさせられる
この経験したことのない未知のウイルス感染拡大によって、いろいろ考えさせられます。
両親はまだパソコンもある程度はできるし、しっかりしている方だから、自分たちで予約もできたし、日程は違えど夫婦二人で一緒に車を運転して会場に行くこともできます。
私が高齢になった時、また新たなウイルスが出てきて同じような状況になったら、私たち夫婦には子供もいなくて、もし夫が先に逝ってしまってたら、私はひとりぼっちで誰も頼れる人がいない。
そんなこととか…
仕事の事、時間の使い方、現金を使う事、家族の事、こういう状況の時に誰が何を言うのか、等々。
そして、ワクチン接種についてもいろんなところで、いろんな人が意見を出し合って話し合って、何が最善策なのかを考えてやっておられることと思います。
考えて考えて、頭を使って、意見を出し合って揉めて、受け入れて、体を動かして、思いやりをもって、そうして次の時代に繋いでいくんだろうな、もう歴史上の人となった人たちもそうして今の時代に繋いでくれたんだろうな、とか、しみじみ思ったりもします。
早く収束してほしいとはもちろん思いますが、いろいろ考えさせられて、こんな状況下でも楽しいことを考えてみたり、悪いことばっかりでもないな、と思います。